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フランスでめぐり合う普段着の"食"をほぼ毎日ご紹介しています。

by naobossa

■ワイン情報(FRANCE)

【シャトー・コス・デストゥルネルがナパのシャトー・モンテリーナを買収】
Cos d'Estournel rachete Montelena, l'un des vignobles les plus celebres de la Napa Valley

メドック格付け2級でサン・テステフ村(ボルドー)のシャトー・コス・デストゥルネルが、アメリカのナパ・ヴァレーのシャトー・モンテリーナを買収したと、22日に発表した。今後、米国政府当局承認を待つこととなる。
シャトー・モンテリーナは1882年設立の歴史のあるワイナリー。1976年の「パリ・テイスティグ」で、「アレクサンダー・ヴァレー・シャルドネ1973」がブルゴーニュのワインに僅差で勝ち、名声を博した。ワイナリーと200エーカー(約81ha)の畑を含めた買収金額は公開されていないが、コス・デストゥルネルの支配人ジャン=ギョーム・プラッツ氏によると、「これまでのボルドーの海外への投資案件の中では最高額」という。また今後のモンテリーナの運営について、「設備と醸造技術を刷新し、収量を減らします。生産量の90%を輸出しているコス・デストゥルネルにならい、海外に販路を広げます」と同氏は述べた。
ボルドーのナパ・ヴァレーへの投資は、バロン・フィリップ・ド・ロートシルトによるオーパス・ワンや、クリスチャン・ムエックスによるドミナス・エステートへの投資がある。
(Le Figaro Economie,7/23;Chateau Montelina web サイト;Wine
Spectator,7/22)

【上院が1996年のサン・テミリオンの格付けの一時的復活を決定】

Saint-Emilion : le Senat retablit l'ancien classement pour tenir l'interim

2006年に見直されたAOCサン・テミリオン・グラン・クリュの格付けにつき、ボルドーの行政地方裁判所は7月1日、この格付けの取り消しを最終決定した。
このためサン・テミリオンでは格付けが不在の状況となった。この異例の事態を受け7月9日、上院は、2006年から09年のヴィンテージについて、新しい格付けが再び制定されていなければ、1996年11月8日付けアレテ(省令)で制定され2006年まで有効であった格付けを適用することを可決した。
リュック・シャテル産業消費担当閣外大臣は、「新しい格付けの制定には2年程度必要と考え、その間の司法的な空白を埋めるため」と法案について説明した。
(7/9、上院議事録http://www.senat.fr/; Le figaro,7/10;Agrisalon,7/10;
La jounee vinicole,7/11;Vitisphere,7/16)

<補足説明>
1954年に初めて制定されたサン・テミリオンの格付けは、10年に一度見直されることとなっており、2006年に見直された。この格付けの選考から漏れた生産者の中で4軒の生産者が、選考委員会の公平性を疑問視し、ボルドー行政地方裁判所に訴えを起こした。ボルドー行政地方裁判所(下級裁判所)は、2007年3月19日、公平性に疑問があるとして差し止めの仮処分命令を下した。これに対
し、国務院(最高行政裁判所)は、2007年11月12日付けのアレテ(省令)により、この仮処分命令を破棄し、最終決定を再度、ボルドー行政地方裁判所にゆだねた。これにより、2006年の格付けは一時的に有効となった。
(以上、フランス食の広場 168号)

7月1日、ボルドー行政地方裁判所は、上記の通り、取り消しを最終的に決定した。このため政府は議会で審議中であった一連の緊急経済改革法案の中に、今回の補足法案を追加し、可決された。


【伸張するビオロジック農法でのぶどう栽培】

L’agriculture biologique en France


アジャンス・ビオ(フランスでのビオロジック農業推進のための公益団体)では毎年、フランス国内のビオロジック農業の現状をまとめているが、このほど2007年版がまとまった。

1.農業全体
・ビオロジック農業を実践している農家は11,978軒、前年より3%増加した。
これは、フランスの全農家の2%にあたる。

・ビオロジック農業の畑の総面積は、557,133haで、フランス全土の農業用地の2%にあたる。

・この557,133haのうち、約62%は草などの飼料、約20%が穀豆類・油糧種子である。

2.ぶどう栽培
・2007年、ビオロジック農法でのぶどう栽培面積は、22,509ha(栽培面積にはビオロジッ転換中も含む)。前年に対し19.7%の増加で、ぶどう畑全体の面積が2.3%減と減少している中、ビオロジック農法のぶどう畑は大きく伸張した。

・ビオロジック農法でのぶどう栽培面積は、フランスのぶどう畑全体の2.6%
を占める。

・このうち、三分の二を3つの地域が占めている。
(1)ラングドック・ルーシヨン:6,140ha、対前年16%増
(2)プロヴァンス・アルプ・コート・ダジュール:5,294ha、対前年24%増
(3)アキテーヌ:3,065ha、対前年9%増
(アジャンス・ビオ webサイト:http://www.agencebio.org/)


【虹色に彩られた2008ボルドーワインフェスティバル】 

Bordeaux Fete le vin 
- Un 10eme anniversaire aux couleurs de l’arc en ciel 


6月26日(木)~29日(日)までの4日間、一般向けの2年に一度の大イベント、「ボルドーワインフェスティバル」が開催された。今年は10周年にあたり6回目。会場となっているボルドー市が2007年にUNESCOの世界遺産に登録されてから初めての開催となった。来場者数はのべ約45万人にのぼり、販売された試飲パスは前回を24%上回る48,200組となった。
ボルドーワインスクールのスタンドでは、ボルドーワインを使った多彩な色のカクテルが披露された。またユニオン・デ・グラン・クリュと連携し、シャトーのオーナー達によるマスタークラス・テイスティングが初めて行われた他、フランス内外のグラン・シェフによるプレステージ・ワインディナーも初めて開催され、約1,200人のゲストが堪能した。
なおボルドー市は2013年のヨーロッパ文化首都に立候補しており*)、そのプロジェク(Bx13)のシンボルカラーである虹色にちなみ、2008ボルドーワインフェスティバルのシンボルは虹色の人魚であった。*)EUが1985年から毎年、選んでいるもので、加盟27国から順番に選ばれる。
フランスは2004年にリル市が選ばれ、次回は、2013年に選ばれることとなっている。現在、ボルドーのほか、リヨン、マルセイユ、トゥールーズが立候補している。
(http://www.bordeaux-fete-le-vin.com/、7/7付けプレスリリースより
「Bx13」プロジェクトは http://www.bordeaux2013.eu/ 参照)


引用元:
「フランス食品振興会発行メールマガジンhttp://www.franceshoku.com/」






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by naobossa | 2008-07-26 07:30 | ■食情報 | Trackback