【フランス】収穫関連情報 2012
2012年 09月 26日▼ブルゴーニュ:9月中旬から収穫開始
En Bourgogne,un potential a transformer
8月の初めからとても良い天気が戻り、ブルゴーニュの生産者の間には希望が広がっている。2012年は全般的に収穫量が少なくなるが、数が少なくなったぶどうは、ブルゴーニュで続いている好天候の恩恵を受けている。
シャブリの8月は、1976年以来、最も乾燥していた。8月は平均64ミリの雨が降るが、今年はわずか10ミリであった。ぶどうの果実は全般的に健全で、有望な果房だけを残すために、これまでの不順な天候で影響を受けた果実を取り除く選果の作業も問題なく行われるであろう。現段階で、酸味と糖分のバランスは、作柄の良かった2010年に近い。春は一部の区画で霜や雹などの天候上の問題や病気が広がるリスクがあり、生産者も気をもんだが、愛好家を喜ばす年となるであろう。
なお収穫は、クレマン・ド・ブルゴーニュ向けが9月10日頃から始まったが、スティルワインの最初の収穫は9月15~20日頃に始まる見込みである。2011年よりは15日遅いが、ブルゴーニュのような北の産地では通常の日程である。
収穫量は15%減の予想
2012年の収穫量は、過去5年平均に対して15%程度減少する見込みである。特に、コート・ド・ボーヌ地区の赤は、歴史的に少ない収穫量となるであろう。なお実際の収穫量の数字は、2013年の2月末から3月初頭でないとわからない。
(Bourgogne en direct168号、2012年9月)
▼ロワール:収穫量は少ないが期待の持てる年
Une faible récolte mais un millésime prometteur
春と夏の初めの天候の乱れにより、2012年の収穫量は減少するが、8月と9月に十分な日照に恵まれ、ぶどうはよく熟している。ロワールでの最初の収穫は、アンジューとトゥーレーヌの早熟な品種で9月14日に始まる。
収穫量は25%減
2月は寒く、春も気温が低く雨が多かったが、冬が暖かったことが、ぶどう樹の早い成長につながった。結実がうまくいかなかったことに加え(気温が低く雨が降ったために果実が大きくならなかった)、霜や雹の影響もあり、収穫量は約25%減少する。畑仕事をきちんとしているために、ぶどう畑の衛生状態は健全で、このまま好天が続けば、不揃いであった生長も問題はなくなるであろう。
ペイ・ナンテ
2012年は、良い驚きの年となるであろう。収穫量の少なさは、ぶどうがよく熟したことで補われることとなろう。7月末から8月一杯にかけて、日照に恵まれ、ぶどうの糖分が凝縮した。畑の衛生状態が良かったことも、果房の良い生長につながった。9月17~20日頃に予定されている収穫は、これらの良い兆候を確認させるものとなるであろう。2012年は前年とは対照的に、熟成向きのワインの年である。
アンジュー・ソーミュール
ソーミュールは雹の被害のために収穫量が減少するが、それ以外の場所では、天候上の問題はなかった。2012年の収穫は、過去数年よりも遅く、9月20日までは白の収穫は行われないであろう。赤と甘口のためのぶどうが最高の状態で収穫できるよう、10月中旬までは好天が続くことが必要である。
トゥーレーヌ
2月と春の霜は、畑に少なからず被害をもたらした。6月のすっきりとしない天候により、開花が進まず、収穫量の減少へとつながっている。トゥーレーヌでは平均して、収穫量が約20%減少すると見られている。しかし8月、9月が暑く乾燥していたために、良いヴィンテージとなると予測される。シノンでは、収穫は10月5日頃に始まる見込みである。
フランス中央地帯(サントル)
フランス中央地帯の収穫は9月後半から始まった。例年通り、ルイィのピノ・グリが最初の収穫となった。続いて、カンシー、メネトゥー・サロン、サンセール、コトー・デュ・ジエノワなどで収穫が始まり、最後にシャトーメイヤンで収穫が始まる。
(ロワールワイン委員会プレスリリース、9/14、フランス中央地帯はweb)
▼農水省統計局 2012年の収穫量予測を修正
Un potentiel de récolte estimé en baisse
農水省統計局(SSP)は9月1日付けの第三回目となる今年のワインの収穫量の予測で、前回予測を修正し、4,290万hlと発表した。これは、過去10年間で最も少ない収穫量の一つである。
南部での酷暑、東部での何回かの雷雨などにより、収穫量の予測は下がった。収穫量の多かった昨年を16%下回り、過去5年平均に対しても8%減となる。すべてのカテゴリーにおいて、昨年よりも収穫量が下回る。AOP(オー・ド・ヴィを除く)は2,030万hlで昨年より11%減、過去5年平均より9%減。オー・ド・ヴィのAOP(コニャック、アルマニャックを含む)は、740万hlで昨年より15%減で、過去5年平均並みとなる。IGPは1,190万hlで、昨年を15%下回り、過去5年平均より9%減。その他のワインと果汁は330万hlで、昨年より37%減、過去5年平均に対し9%減となる見込みである。なおこの予測は、今後の天候条件により変わる可能性がある。
多くのぶどう畑で、ぶどうの生長は、早熟であった昨年よりもゆっくりと始まったが、8月がとても暑かったために、この遅れの一部を取り戻した。しかしこれは、過去3年間かなり早熟の年が続いた後に、例年並みの日程に戻ったと言える。開花の時期が涼しく、湿度が高かったために、開花は長引き、果房の着生は一様ではなく、県によっては花ぶるいもかなり見られた。結実もうまくいかない場合があり、結実不良も収穫量の減少の一因となっている。春と夏の雨により、多くの産地で、ベト病やウドンコ病が広がった。春の終わりから続いた雷雨や雹で、特にブルゴーニュやボージョレーは被害を受け、カビ病が広がった。8月は特に南東部やミディ・ピレネで酷暑となり、畑は水分不足となり、果実の大きさが小さくなり、果実の重量も減少した。このため、前回の収穫量予測を下方修正するに至った。今後の雨により予測収穫量はまだ変動する可能性がある。いくつかの地域では、9月末からようやく収穫が始まる見込みである。
*農水省統計局(SSP)による予想
(8月1日付) 4,410万hl(フランス食の広場368号)
(7月1日付) 4,670万hl(フランス食の広場365号)
*FraneAgriMerによる予想(7月中旬) 4,649万hl(フランス食の広場368号)
*9月6日のINAO全国AOCワイン委員会では、4,250万hlという数字が報告された(フランス食の広場369号)
[各地の状況]
(*各地域に続く( )内の数字は、2012年予想収穫量、対前年増減率(%)、過去5年平均に対する増減率(%)の順番です)
シャンパーニュ(202万hl、-30%、-29%)
霜の被害に加え、ベト病、そして特にウドンコ病が広がり、被害を受けた。花ぶるいに加え、結実不良も見られる。ぶどう樹の成長は、過去10年平均に対して、一週間ほど遅れている。収穫量の予測は、過去5年平均よりも大きく減少する。
ブルゴーニュ&ボージョレー(195万hl、-25%、-21%)
春以来、天候の不測の事態が続いた。遅霜、長引く開花、花ぶるい、結実不良、雹は8月も繰り返し降り、カビ菌が広がった。さらに8月はぶどうの日焼けの問題もあった。収穫量は昨年から大きく減少する。
アルザス(115万hl、-3%、+1%)
開花は1か月に及んだ。涼しく、湿度が高かったために、花ぶるいが見られた。べト病は抑えられたが、ウドンコ病が広がった。
ジュラ(9万hl、-25%、-8%)・サヴォワ(12万hl、-2%、+5%)
ジュラでは、8月が乾燥していたために、ベト病やウドンコ病の広がりが抑えられ、例年並みに成熟した。しかし収穫量は、春の天候条件が良くなかったため、前年を大幅に下回ると予測される。サヴォワでは乾燥した天候が戻ったために、8月はぶどうの成熟が例年並みに戻った。
ロワール(252万hl、-17%、-13%)
この6か月、天候の不測の事態が続いた。区画によっては霜の被害を受けた。開花は不揃いで、局地的に雹に見舞われ、花ぶるいも多く見られた。ベト病とウドンコ病のために、畑の衛生状態も影響を受けた。
シャラント(765万hl、-18%、-5%)
8月が乾燥していたために、前回の予測から、ベト病の被害は和らげられている。果房の生長が不揃いであり、植物的な生長の遅れがあるので、収穫量の予測はまだ不確実である。
ボルドー(573万hl、-7%、-1%)、南西地方(357万hl、-12%、+4%)
ボルドーでは、8月に天候条件が改善し、畑の衛生状態も健全化されたが、状況は区画や品種により異なる。南西地方は、特にミディ・ピレネ地方が酷暑であったために、予測収穫量は、前回予測から、さらに減少する。
ラングドック・ルーシヨン(1,220万hl、-17%、-8%)
8月が暑く乾燥していたために、予測収穫量は、前回予測から、さらに減少する。この数週間でぶどうの成熟が加速し、早熟の品種では、前年に対する生長の遅れを一部取り戻した。しかし熟すのが遅い品種については、成熟の遅れはまだ続いており、このため収穫は長引くであろう。ぶどう畑の衛生状態はコントロールされている。
南東部*)(499万hl、-12%、-6%)、コルス(33万hl、+5%、+5%)
アルデッシュ県とドローム県では、酷暑によりぶどう畑の衛生状態は健全となったが、予測収穫量は減少した。プロヴァンス地方(プロヴァンス・アルプ・コートダジュール)では、8月も気温が高く、水分不足のストレスがあったために、収穫量の予測はさらに減少した。しかしシーズン当初に見られたぶどうの植物的生長の遅れは取り戻された。
*)ローヌ地方とプロヴァンス地方を含む
(Agreste Conjocture, no.3,2012年9月)
引用元:
「フランス食品振興会発行メールマガジンhttp://www.franceshoku.com/」
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